マタニティケア
(妊娠中のトラブル)
〜産後ケア
Care for Anenatal & Postpartum
東洋医学的な妊娠による
カラダの変化
妊娠初期(0~15週)ママと赤ちゃんを
大事に育てていく時期
最も社会的不安や季節が及ぼすカラダへの影響がママを通じて赤ちゃんへと伝わりやすい時期です。赤ちゃんもまだ力が無いため、鍼を使った瀉法(強い治療)が出来ません。そのため「肝と腎のバランス」を考えた、デリケートな治療を行います。多少のつわりは赤ちゃんが元気な生理現象と前向きに捉えましょう。
妊娠中期(16~27週)赤ちゃんの育成を促進するため、
ママの状態を上げていく時期
腎の陽気(赤ちゃんの元気の源)の不足を鍼やお灸で補い、赤ちゃんを育てるママのおなかを力を強く健康的な状態にするために、脾のチカラを鍼で育てます。母体環境が良くなる事で、おなかの赤ちゃんの動きが活発になります。この時期におなかの赤ちゃんの動きを感じると、皆さん驚きと喜びを感じられています。
妊娠後期(28~40週)赤ちゃんがしっかりしているので、
ママのための治療が可能な時期
ママのため脾のチカラを上げ、肝と腎のバランスを整えることで、妊娠中毒や逆子、難産の予防などに備えます。また首、肩の凝りを感じやすい方には、旦那さんに毎晩足の裏を揉んでもらうよう指導しています。こうすることで、気が下に引き下がり、母体も安定し逆子の予防にもなります。また一番のメリットは、夫婦で一緒に子育てを行うためのコミュニケーションを育めることです。
妊娠において、お母さんに必要とされるのが「脾のチカラ」です。妊娠中は赤ちゃんの元気(腎)とお母さんの育てる力(脾・腎)とのせめぎ合いが行われており、どちらかが弱ると赤ちゃんは育ちにくくなり、妊娠の継続が困難となります。そのため脾を補い妊娠継続をバックアップしていきます。
腎は東洋医学では、お母さんが赤ちゃんを発育するときに必要な、エネルギー生産の重要な五臓六腑のひとつと考えられています。本来アレルギー学説からも、おなかの赤ちゃんは「異物」と捉え、早く排出しようという働きが起こることで、早産・流産につながります。腎に力が備わっていることによって、赤ちゃんを早期排出から守り、安全に育まれる環境づくりを担っています。
妊娠状態が継続してくると肝の緊張が強くなり、肝が腎の働きを抑え込んでいきます。そのため、元々肝の緊張が強い方、または腎のチカラが弱い方は着床しにくく、赤ちゃんが育ちにくくなります。そして、肩こりやひどいつわりなどにも繋がりやすいので、いかに肝の緊張をほどいてあげる(柔肝)治療が、妊娠を目指す方、妊婦さんには重要になっていきます。
主な治療法
気のバランスは鍼治療で、
腰痛は手技によって歪みを整えます
東洋医学ではお母さんの「腎」のチカラが赤ちゃんの腎(元気の源)を育てます。しかし常に赤ちゃんを育てる為に「腎」は消耗していきます。腎(下)が弱ると肝(上)の緊張が昂りやすくなり「上下のバランス失調」によって逆子や切迫早産や便秘、気が昇りやすくなり、つわりや首、肩の凝りに繋がっていきます。これら症状は当院では鍼で治療を行います。また赤ちゃんが大きくなるにつれ骨盤は開いていき腰にも負担がかかりやすくなります。妊婦さんの腰痛は腰痛ベルトでは改善が期待出来ない事が多く、当院ではカラダに負担のかからない手技による治療で骨盤を調整していく事で、ほとんどの妊婦さんが腰痛に悩まされることはありません。
※妊娠後3か月からは、上向きに治療を行うと子宮に栄養を送る大動脈が圧迫されやすくなる為、背中に棒状タオルなどを敷き、斜め横向きになることで大動脈を圧迫させる事なく、リラックスしてお過ごし頂きます。
逆子について
逆子が起こる原因
東洋医学では、逆子の原因は「上下のバランス失調」と考えています。
<バランス失調によって起こるカラダの変化>
- 妊婦さんのカラダの肝、腎のバランスが崩れて気が上がりやすくなります。
- 肩こりや手足の冷えなどを引き起こしやすくなります。
- 仕事や生活環境などから神経が過敏になり、ストレスをため込みやすくなります。
- 足が冷えて、顔や頭がのぼせやすくなります。
- など
逆子の治療法
ママのカラダの特徴と
赤ちゃんの状態に合わせた
オーダーメイドの治療を提供
治療方法:鍼、お灸
逆子治療に特効穴(ツボ)はございません。
エクラムではママのカラダの特徴と状態、逆子に至ったプロセスを重要視し治療方針を決定しますので、治療回数は異なります。36週前であれば、改善の実績があります。産婦人科にて逆子の診断を受けて不安を感じておられる方、自然出産を強く望まれる方は、慌てず当院、もしくはご希望に添った逆子治療を考えてくれる治療院へご相談ください。
※妊娠中でもお腹の大きさに合わせて体勢を変え鍼治療が可能です
※お腹や陰部に鍼を刺すことはありませんのでご安心ください
※臍帯が長く、赤ちゃんの首や体に巻きついてしまっている場合は帝王切開となります。
産後ケア
産後のカラダと、初めての子育てによる
不安に寄り添いサポートいたします
産後は骨盤が緩んだ状態で育児を行うため、カラダのバランスが崩れることでぎっくり腰をはじめとした痛みを感じるママが多数いらっしゃいます。また、初めての育児の不安から心を消耗してしまう方も少なくありません。エクラムでは産後特有の心とカラダの両方のケアで、ママをサポートいたします。
トラックに轢かれるのと
同等のダメージを受けています
本来関節はカッチリと締まっていますが、産後は交通事故にあったのと同じ負担がカラダにかかるのと共に、リラキシンというホルモンの影響によっても関節がグラグラな状態となります。グラグラになることで、カラダは筋肉を使いガチガチに守ろうとするため疲れやすくなります。また心理的には夜泣きや3時間おきのミルクなど、まとまった睡眠が取れないことで、カラダのリカバリー機能も失われてしまいます。赤ちゃんを育てなければならないという新たな責任もあり、肉体的にも精神的にも疲れやすい状態になってしまいます。
主な症状
カラダの歪み、痛み
- 骨盤矯正
- 腰痛
- 股関節痛
- 膝関節痛
- 足の痛み
- 尿漏れ
- 産後うつ
- 気分障害(息苦しい、過呼吸など)
- 便秘
- 子宮脱
- 髪の毛のトラブル(脱毛、パサつきなど)
主な治療法
産後リカバリー
会陰裂傷や腹直筋離開、骨盤状態やホルモンバランスの回復などに2~3か月を要します。リカバリーメカニズムを考慮し産後3か月から産後ケアを受付ます。ここ数年で、産後ケアにおける骨盤や子宮の緩みなどのリカバリーに時間がかかる傾向があります。病院で産後ケアを行なっている専門家なども同様の認識です。当院では子宮の戻りをお母さんに促すよう指導を行なっています。まず母乳による乳首への刺激によりオキシトシン、プロラクチンというホルモンが分泌されます。このホルモンが子宮を収縮させることで、活発な動きをもたらし産前状態へ戻す力を促進させます。
出産により傷ついた器官や
機能の回復を目的とします
出産による骨盤の偏位によって腰痛はもとより歩行の偏りも生じやすくなる為、股関節や膝、足にメカニカルストレスがかかり痛みを訴えてくる方がとても多いです。これらは手技による骨盤矯正やカラダの動きのエラーをトレーニングで見直す事により改善されます。 また便秘では出産時の会陰裂傷に負担がかかり、裂傷の範囲が広ければ会陰の回復にも時間もかかるので食事アドバイスや鍼治療で便秘を改善させ会陰のリカバリーも行ないます。
安心して子育てができる
環境づくり
当院では精神疾患(うつ、パニック、気分障害)の患者さんも多数おられ、産後うつも治療で改善している県内でも数少ない治療院であると自負しております。これにも理由があり、ご家族と治療計画の共有と各々役割を明確化させ、解決に向けての道すじを照らし、ママを1人で頑張らせない環境作りをしていきます。鍼による治療も重要ではありますが、当院のスタッフや家族などを含め、皆で新米ママを協力し合えるかが治療成績にあらわれていると感じております。
<一般的な産後ケアの治療内容>
- 手技による骨盤矯正
- 尿漏れや子宮脱、骨盤の安定も鑑み骨盤底筋のトレーニング
- 便秘と会陰裂傷ケアとしての食事アドバイス
- 産後のバランス失調を整える鍼治療
髪の毛の問題(脱毛、パサつきなど)に悩む方は、鍼治療にて「肝と腎」のバランスを整えることで、本来の女性らしい艶のある髪の毛へと改善していきます。
産後うつについて
産後うつ症状の現状
思い当たることは
ありませんか?
次のような症状が思い当たったら、早めにご相談ください。
- 急に不安になる、不安が続く
- 気分が落ち込みやすくなる
- わけもなく心がザワザワする(イライラ、焦燥感が募るなど)
- 体調不良
- 睡眠障害(不眠、睡眠不足なのに眠れない、眠りが浅い)
- 頭痛、めまい、食欲不振、肩凝り・腰痛、便秘など
- 子どもを育てる自信がない
- 子どもを可愛いと思えない、泣き声を聞くのが堪えられない
- 自分が価値のない人間のように感じる
- 家事や育児など、何に対してもやる気が起きない
産後うつ症状の現状
10人に1~2人が罹患。
産後うつ病の罹患率はおよそ10人に1~2人、コロナ禍では3人近くにまで増えているという調査結果があります。要因は、ホルモンバランスの急激な変化や育児不安やストレス、過去の病歴や妊娠中からの不安などさまざまです。望んだ妊娠であったにもかかわらず、出産後、子どもを育てる責任の重さから我が子を可愛いと思えなくなったり、世話をすることを苦痛に感じたり。それが続くと、無気力になったり自分は母親失格なのではないかと自分自身を責めたり、と負のスパイラルに陥ってしまう人も少なくありません。さらに症状が悪化すると感情のコントロールが困難になり、子どもに危害を加えてしまう恐れもあります。虐待死する子どもの4割超が0歳児。主たる加害者は実母が圧倒的に多いと報告されています。また、出産後1年未満に死亡した女性で最も多いのは自殺。どちらの悲しい結末も、多くは産後うつ病が関係しているとみられています。
産後うつ症状の治療
私たちがママをサポートします
エクラム鍼灸接骨院では、鍼治療で気・血を動かし心とカラダを活性化させて精神的な弱りにアプローチします。乱れたバランスを整えて筋肉のこわばりを緩め、自律神経系の乱れも調整します。
また、患者さんに寄り添いながら一緒に不安点の整理、解決の優先順位などを整理し、共有します。
治療の流れ
- お電話にてご予約ください
TEL:027-386-3690
ご予約の際に「マタニティケア」もしくは「産後ケア」とお伝えください - 受付
- カウンセリング(30分)
- 施術(60分)
- アフターケア(10分)
- 次回予約
※初回の治療は1時間30分〜2時間程度となります
※2回目以降は60分前後となります
〈当日の服装について〉
動きやすいラフな服装でお越しください(当院で施術着のご用意もあります)
料金
- 初診料
- ¥1,100
- 治療費
- ¥6,600(1回)
- 産後ケアパッケージ
- ¥5,500(骨盤調整、骨盤底筋トレーニング、食事指導)
- 鍼灸チケット
- ¥33,000(6回分、6ヶ月有効)